-001.ＢＯＮＴＯＮのキッズアトリエ

最新情報や新しくないけど今すごく気になっていること、ひそかに流行ってたりするものなど、
いろんな意味での旬なアドレスを紹介したいと思っています。

2010年2月にマレ地区オープンした800平方メートルの子供天国！
地下には子供用に無声のムービー上映があったり、可愛いオリジナルの洋服だけでなく、
インテリアのオブジェから、お菓子作りの道具などもセレクトされてます。

そして今回ご紹介するのは、ＭＡＲＴＩＮＥＣＡＭＩＬＬＩＥＲＩ(マルチーヌ・カミリエリ)の提案する子供用のお菓子のアトリエ。
今回が記念すべき第1回のアトリエということで、早速参加させてもらうことに。

毎回、約2カ月ごとにある2週間のバカンスの前の水曜日(フランスでは毎週水曜日は幼稚園と小学校がお休みの、
驚きの週休3日制なのです)に開催予定。
マルチーヌは日常の生活用品を使って、ユーモラスでポエティックなインスタレーションをすることで有名なアーティスト。
フード関係にも詳しく、最近「je sais cuisiner…pour mes doudous」日本語で言うと、
私はドゥドゥ（フランスの子供がいつも持っているぬいぐるみのこと）のために料理が出来るのよ、
という意味の子供向けの料理本を発刊したばかり。

今一番パリのキッズショップでＨＯＴなＢＯＮＴＯＮで、有名アーティストが関わってするアトリエ、
日本だったら幾らになる事やら。
私だって始めにこの話を聞いた時は、3人全部にやらせるのは金銭的に無理!って思ったくらい・・・しかし・・・
何とこのアトリエは無料なのです！　本当に太っ腹！！　ありがとうＢＯＮＴＯＮ。
ますますファンになっちゃったよ。
とはいえ大きい子たちは学校があるため、一番下の4歳児のみ参加。
彼にとっても初めてのアトリエ体験。

貸しだされるエプロンはキャス・キッドソン。
好きな柄を選ばせるところも自主性を大事にするフランスっぽい。
これ、一人目が生まれた時に行ったロンドンの本店で買ってきたな～と感慨深い。
あの頃はキャスはフランスでは入手不可能。
でも今ではＢＯＮＴＯＮという強い味方がいるわけです。
子供たち、まだ若干緊張気味。
今日はフランスでは子供のおやつの定番のビスケットPETIT LUの上に5月の花であるすずらんをデコレーションするという内容。

貸し出された道具も子供サイズで、子供よりも親の方が興奮状態。
可愛すぎる～。

一人の子供に何人大人がいるのか分からない位の手とり足とりのサービスで、ようやく緊張もほぐれてきました。
みんな一生懸命コネコネしたり、ナイフで切り取ったり。
ナチュラルなレモンを絞ったアイシングも美味しそう。
ちなみに奥の方に見える素敵な眼鏡の女性がマルチーヌ。

一生懸命すずらんの葉っぱと格闘中。
すごく上手に出来てる!さすがお姉ちゃん。

可愛い木箱に入れてもらっておしまい！こんなに素敵なアトリエ。
もうリピーター決定。
その日の夜は他の子供から、もちろん「ずるい～～」のブーイングが。
本当だよね、確かにズルイ。
大人の私でもそう思うから、まあ常に世の中平等っていうことにはならないよ、という人生勉強ってことで。
これはもうすぐ誕生日のおばあちゃんへのプレゼントにするそうです。
そして、うかつにも完成の写真がどこにもない！！！
なので、ポスターの写真をＵＰしておきます。
本当に初回からごめんなさい～
かなり親バカで子供の周りをうろうろしすぎて、写真を撮ってませんでした。
3人目といえば余裕が出来てもおかしくないのに、お恥ずかしい・・・

そしてレシピ。
Un gâteau porte-bonheur:幸せを運んでくるお菓子

材料:バタークッキー6枚、緑と白のアーモンドペースト、レモン、
粉砂糖

大さじ１杯のレモンの搾り汁と大さじ６杯の粉砂糖を混ぜる。
出来あがった白いアイシングを各ビスケットに薄くスプーンの背でのばす。
緑のアーモンドペーストを粉砂糖をまぶした麺棒で平たくのばす。
ナイフで１２枚の葉っぱと６本の茎を切りぬく。
白いアーモンドペーストを丸めて小さなボール状にする。
アイシングをはがさないように気をつけながら、
葉っぱと茎をビスケットの上に置き、
お花になる白いボールもしっかり押しながらつける、
乾燥させておしまい。

BONTON Filles du Calvaire
5,boulevard des Filles du Calvaire 75003 Paris 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
11h00-19h00/日曜・祝日休み　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
tel 01.42.72.34.69
www.bonton.fr

column by 石坂紀子/Ishizaka Noriko
ファッションコーディネーター&ジャーナリスト
toga,attachmentなどの日本ブランドのパリコレのオーガナイズ
雑誌取材や撮影コーディネートを行なっている
3児のシングルママとして奮闘中？