こども厨房を担当させて頂きます、はらださちよです。
どうぞ、よろしくおねがいします。
北海道の食いしん坊・大家族の中で育った子供の頃の思い出は・・・毎年、春から秋にかけて山に行き、蕨、ぜんまい、蕗、きのこ、木の実などを採りに行き、家族全員で一年分の仕込みをするのです。ジャム、塩漬け、水煮、漬物、干物・・・少しでも新鮮なうちに!と、時には夜中まで掛かってウトウトしながら、お手伝いをしたものです。
今のような大型スーパーの無い時代、家では、お使いは子供の大事な役割でした。
私の“はじめてのお使い“は、3歳の時。母のメモを持って、毎日、近所の魚屋さん、お肉屋さん、八百屋さんへ。鯨のベーコンを切ってもらったり、漬物を味見したり・・・と、酒飲みの要素は、この頃から培われたようです。白子の季節には、ぽん酢かお味噌汁で頂く、ハタハタは、さっと干して塩焼きに・・・母はいつも心得もので、これらは祖父の大好物。子供心に「気難しい人には好きなものを食べさせると、機嫌が良くなるんだな・・・」などと、感じていたものです。
これから、“季節のものを楽しんで作る、美味しく食べる“をテーマに、一緒にお料理をしていきたいと思います。
今日は、フランスの子供の大好物 Carottes Râpées(キャロット・ハぺ) にんじんのサラダを作ります。友情出演してくれるのは、“お料理、お手伝い大好き”なPerla(ペルラ)ちゃん、5歳です。
材料 4人分
葉つきのにんじん 4本
レモン 2個
干しぶどう 少々
ドレッシング
オリーブオイル 大さじ3
レモン汁 大さじ1~2
塩 小さじ1
新鮮な春にんじん(葉つき)とレモンを用意しましょう。
1:レモンのカゴを作ります。(これは、ママにやってもらってね!)
レモンをおおよそ半分に切ってから、
さらに5ミリほどの厚さに1枚、切ります(取っ手用)。
2:中をくり抜いてから、座りが良くなるように外側の底を少し削ります。
皮の内側に、取っ手を差し込めるように切り込みを入れます。
3:!ママへ!ピューラー(皮むき器)の刃が指先に触れないように充分に注意してください。
ピューラーで皮を剥いてから、にんじんの葉の付け根を持って、どんどん削っていきます。
細くなってきたら、ハサミで短く切ります。
思わず、つまみ食いをするペルラちゃん。にんじんの飾りが出来上がりました。
ドレッシングの作り方
4:ビンの中にオリーブ・オイル→お塩を少々→くり抜いたレモンを搾って・・・(酸味が苦手な場合は、電子レンジで、30秒ほど加熱すると、マイルドになります)の順番にビンの中に入れ良く振ります。
5:ドレッシングをにんじんの上にかけて良く混ぜます。ここで、味見をしてから、お塩を少し加えて・・・OK !!
レモンのカゴににんじんを入れます。
レーズンをのせて取っ手を差し込んで、できあがり~~!!
「いただきま~す!」
「ボナペティ!」
column by はらださちよ/Harada Sachiyo
コンサルタント、メニュー・レシピ開発の他、料理教室、子どものアトリエなど
おいしいごはん活動を楽しんでいる
web Figaro japon でコラム「パリのごはん・暮らし・楽しみ」連載中