フランス大使館から待ちに待った結婚VISAの為の面談召還がやっときた!
無事に結婚できる確立があがりました。それにしても、
フランスの段取りってほんとヒヤヒヤ・・・。
あれは今思えば1月も終わりかけた時期のこと。
遠距離恋愛中の彼とクリスマスに婚約をして泣く泣く日本へ帰国。
早く一緒に暮らす為にも「フランス人とフランスで結婚し、長期滞在するためのVISA」という長いタイトルのビザを申請してみよう、と気長に話していました。ところが、帰国して2週間後には妊娠が発覚!
これは結婚も渡仏も急がねば、と状況は急遽緊迫。
その前例をあまり耳にしないVISAとやらは、確実にとれるのだろうか?いやそもそも本当にとれるものとして存在するのだろうか?とふたりで焦り始めたのだった。
手始めにフランス大使館のHPから必要な書類を辿ると、彼の側の証明書類や、結婚予定の市役所が発行する「婚姻公示証明書」だの「婚姻に対する無反対証明書」だのと聞いたことのない書類が山盛りなんです!
結婚に反対されるかも知れないの?誰に?と、その書類の意味を問うてる間もなく、まずは手続きという状況。その意味が分かったのは最後の最後だったのでした。
とにかく情報にもマニュアルにも乏しい中、彼が地元の市役所へ出向いて状況を聞いてみると、その発行の為にはまず私の戸籍抄本に「外務省のアポスティーユ」をつけたものをパリの日本大使館に送り、フランス用の書式(「慣習証明書」、「出生証明書」、「独身証明書」)に作り直し、それを市役所に提出するのだそう。言うことがまちまちなので、私は彼が言っていたことがまず本当かどうかを、日本語で日本大使館に問い合わせる日々。彼は市役所が情報源。
一番困ったのが、最終的な書類申請先のフランス大使館に質問メールを出してみるものの(電話問い合わせは停止されています)、一向に返事が来ない・・・。インターネットで同じような状況の経験者を探すと、彼女たちにもやはり返信が来なかったそう。「フランス人の彼にメールを出してもらうと、何故か一発で返信がありますよ」と聞いて実践してみると、3日後には短文メッセージではあるものの、きちんと返信が。何だこの差別、、と、不信感を抱きながらも、一方で外務省と日本大使館にコンタクトをとると、日本人ってやっぱり丁寧にくまなく教えてくれる。
こうなったら、ビザの本申請までフランス大使館は後回し、「最後の壁」として今は忘れよう。と、とりあえずコツコツと目前の書類集めに専念するのだった。
................................................................................................................................................後半に続く>>
column by 下野真緒/Shimono Mao
1977年東京生まれ
女性ファッション誌で編集に携わった後、2009年南仏&パリへ留学。
フリーランスエディターを続ける傍ら、2010年6月にフランス人と結婚
南仏ピレネー近郊に住む。現在出産を控え、新人ママへの道まっしぐら!