小さい頃お絵描きは好きでしたか?
私はまず何色ものきれいな色鉛筆に憧れました。
箱の中に全色きれいに並んだ綺麗な色を手のひらでクルクル触って
何度もきれいなグラデーションになるように並び変えました。
微妙なグラデーションの色鉛筆があればあるほど、大好きなぬり絵もびっくりするくらい
素敵にぬれてうっとりしていました。
私は幼稚園の時は好き嫌いも多く、体も他の子より体も小さく、夢見がちで、
本気で妖精がいると信じているような子だったので、みんなと馴染めませんでした。
そんな私がクラス中の子とお友達になれたのは小学校1年の夏休みのお絵描きで、
画用紙いっぱいにはみ出るほどのたくさん色を使った花火の絵が大賞をとってからです。
クラスの子にも褒められ、先生からもびっくりされ、初めて自分に注目されてとてもうれしかったのを覚えています。
それからは性格もかわり、私の人生のまず一番初めのターニングポイントだったのかもしれません。
それからは絵を書くのが大好きです。
東京で雑誌の仕事をするようになったのもイラストレーターが一番初めのお仕事でした。
今はお仕事になってしまいましたが、絵を書くことは大好きです。
このMAGIC PENは自分が子供の頃に出会ったら夢中になってただろうと、パリのお土産に友達の子供やめいっこ、
そして大人でも絵を書くのが好きな子にいつもプレゼントします。
OKONORMというドイツの会社のもので、品質にこだわった製品を作っている小さなメーカーです。
インクには変な薬品などは入っていません。子供は口に入れたり、インクだらけの手をなめてしまうので、
口に入れて心配ないところが気に入っています。
そしてもし洋服についてしまったら、レモンの絞り汁かヴィネガーでこすれば落ちるそうです。
パリではオーガニックショップで売っています。
システムはとてもシンプル。
一緒に入っている真っ白なペンで描いたものをなぞるだけで違う色になります。
私はプレゼントした子供が白のペンでなぞった瞬間にびっくりして笑顔いっぱいになる、その笑顔が大好きです。
LEMO BIO
33 BD Voltaire 75011 paris
tel:0148050209
10h00−20h00
日曜定休
column by タカナカ マサエ/Tkanaka Masae
パリ在住スタイリスト
モビレットに乗ってパリをパトロール中