フランスの子供たちは中学生になるとアド(l'adolescence)と呼ばれるようになる。思春期のティーンエイジャー。
古い例えだがソフィー マルソーのラ ブーム世代に入って色々複雑になってくるお年頃。
5年間の小学校時代は朝夕、学校の送り迎えをしてもらっていた子たちが一人で通うようになり、お友達同士で出かける事も始まる。
我が娘も12才、中学:コレージュ2年目、思春期に突入。 流行ものには敏感な我が娘に教えてもらう事も多々ありの今日この頃。
そんなコレジェンヌ、マヤの今コレ!をお伝えしたいと思います。
”ふ~ん、こんなのがあるんだってよ、マヤ。”
日本発、動物の形をしたカラフルな輪ゴムがアメリカの子供たちに爆発的人気、、、日本のニュースサイトでこんな記事をこの春読んだ。
シリーバンズ : SILLY BANDS と呼ばれる様々な形の輪ゴム。 マヤの目が輝いた。”欲しいっ!!”
”でもこれアメリカの流行りだし、パリでは買えないね。輪ゴムは丸いのでいいの。”
と、放っておいたら偶然アメリカの従姉から3本のシリーバンズが送られて来た。マヤは大喜び。
そ の後、夏休みに帰省中の東京で元祖”アニマルバンド”をゲット。立派なケースに入って輪ゴムとは思えないお値段。。。夏休み中はそのきれいな色の輪ゴムを 腕に10本くらい付けて周囲の人には不思議がられながら、満足そうなマヤ。本人のこだわりは虹色の順番に並べて付けることなんだそう。
そして、ヴァカンス明けのパリ、新学期が始まって間もなくすると、”ママっ!パリでもシリーバンズ、流行って来てる!!” 気がつくと文房具屋さんの片隅 に、小さなスーパーの片隅に、アクセサリー屋の片隅に、シリーバンズがあるではないか。海を渡ってアメリカのメーカーが低コストで新しいデザインを競って 作っているらしく、日本製より種類も多いし、値段も安い。(質は落ちます)
学校でも急に盛り上がってるらしく、お友達と交換したりで新学期パリに戻ってから、思いがけずもマヤのシリーバンズコレクションは増え続けている。
春に読んだ記事によると、アメリカでは子供たちが学校で熱中しすぎて持ち込み禁止の学校もあるんだとか。4年くらい前、フランスでもポケモンカードが流 行ってそんな事態になっていた事を思い出す。今や子供たちの世界もグローバル化が進んでいる。
この輪ゴム、日本では盛り上がる事はなかったようですが、これから世界をぐるっと回って日本にブームが訪れるなんてこと、
あるかしら?
*MAYAちゃんのお部屋も[パリの子供部屋]で見ることが出来ます。
column by 多胡 美智子/Tago Michiko
1987年に渡仏。アメリカ人の夫、一人娘とパリ暮らし
衣食住に関するモノ作りが趣味。スタイリスト
長年住み着いたパリから近い将来N.Y.へ移住予定で準備中