「マルシェ」といえば、もちろん市場、市のことで、蚤の市も「マルシェ・オ・ピュス/Marché aux Puces」。「ピュス」はそのまま「蚤」という意味です。
もう、いうまでもなくパリで有名なのは、「クリニャンクールの蚤の市」「ヴァンヴの蚤の市」「モントルイユの蚤の市」ですね。他に、毎日開かれている12区の「アリーグルの蚤の市」も忘れてはなりません。このアリーグル広場には屋内の食品マルシェもあり、通り沿いにもたくさんの商店がスタンドを出して、毎日賑わっていてとても活気があるところ。通常、蚤の市とは別にコレクター向けの専門マルシェもあり、15区のジョルジュ・ブラッサンス公園では「マルシェ・デュ・リーヴル/古本市」(土・日開催)、8区はシャンゼリゼのロータリー脇の公園周りで開かれる「マルシェ・オ・タンブル/切手市」(目・土・日、時には祝日も開催)が知られています。以上は定期的に同じ時場所で開催。
それ以外に不定期でパリ市内のあちこちで開催される、まあブロカント的なコレクター垂涎の専門的なもの(コイン、古いペー パー類、香水瓶、玩具など)も多いのです。玩具、おもちゃはトーイ・マニアという大きな催事があるけど、
子供を連れてゆくとそれはもう大変なことになる。何せ、古いコレクションするようなおもちゃや人形なので、200ユーロとか値がついているものを泣き喚いて欲しがられても親は困るわけです。連れて行かないのが一番。
そして、もっと一般的な日用品のリサイクルとしては、故ピエール神父が始めたエマユス、救世軍(アルメ・デュ・サリュー)も見逃せません! 内容はヴィッド・グルニエのような、寄付された家庭の不用品を安価で販売して、生活に困っている人たちを助けようという人道主義の団体ですが、古いオブジェや家具など、蚤の市レベルのお宝・掘り出し物がざっくざくとあり、しかもお安い。特にエマユスはフランス中、至るところにあり、その多くが集結して、年に一度パリの見本市会場でエマユス展が開かれ、開場の2時間前から長蛇の列になるほど人気なのです。
私も通っていますが、あまりにもすごい列に一度断念したことも・・・。
救世軍といえば、私は大学生の頃、日本ではまっていました。まあ、古着探しみたいなものでしたが、男性の着物用コートとか、お仕立てで作られた(超重い)ものが五百円。+鼈甲色のメガネをかけて、大正ロマンて感じで、それはもうすごい格好して浮きまくっていたものです。今着てればしっくりあってたかも。
<10月 パリのブロカント、V.G.予定>
10/23 5区/Rue Censier & rue Monge 12区/Boulvard Diderot (24日)
10/24 16区/Place Jean Lorrain 17区/Rue Brochant 20区/Cours de Vincennes
10/30-31 14区/Boulvard Blanqui 15区/Rue Saint Chareles
中止・延期になることもあります。ご了承を。(早朝・午前~18hごろまで)
今月の「小躍りしながら購入した逸品」-004.
もう、絶対 買い! 逃しませんで~ の一点。
クリスマス用の包装紙セット。
今やキッチンペーパーの代名詞となっているソパラン社製。
上質紙で3枚入り。
新フランになる前の旧フランス・フラン表示なので、60年代ごろ。
今月の「なんでまた こんなの買っちゃったんだろう・・・」
迷わず買ってしまった耳・・・巨大。21cmx12cm強。
何故この大きさ?少しキモイけど、実は好き。
今月の「これは何でしょう?」-004.
これは何に使うもの?と聞いて見なくちゃ、わからない。
ヒント:長さは7cmぐらい。工具ではありません。
*003の正解:<デパートでもらえた持ち手>
昔デパートで買い物をした時につけてくれた持ち手。
木製やパルプ製で、味があります。メタル部分は銅のものも。
colunm by Takaki
ジャーナリスト、コーディネーター、クリエーター
何でもコーディネートしちゃいます
ブロカント品のバイイングもメイン仕事の一つ
BRUTUS誌にパリのコラム連載中