マヤが小学校の4年生の頃、お友達のお誕生日プレゼントがオードトワレだと聞いて早すぎるんじゃない?と、思った。
またある時ママ友が娘の10歳の誕生日にデオドラントをあげたと聞き、これも驚いた。
だが、マヤが3年前までバレエ教室に通っていた時、大きい子たちの更衣室に入って強烈な汗の臭いにクラっときた。
欧米人は体臭がきつい人が多い。小さい頃はそんなことないのに思春期:アド初期から体臭が変わる。
そんな理由からも子供たちのデオドラント&香水デ ビューが早いフランスの子供たち。
マヤは私の服の買い物には来ないが、化粧品の買い物にはついて来る。
そして気になる香水を試しまくるのだ。サンプルの香水もかなり集めている。
去年の11歳の誕生日にはマークジェイコブスのデイジーが欲しいというので買ってあげた。
大きなMJバックがおまけで付いてたのがそれを選んだ理由に違いない。
今12〜13歳のマヤのクラスメートたちも朝はシュッシュッと香水を吹き付けて来るそうだ。
友達の間で人気なのは、シックなクロエ、可愛いパリジェンヌのミスディオールシェリー、
リンゴの瓶に入ったニナ、ポップなお花のMJのデイジー、ローラ、個性派JPGのマダムあたりとか。
やっぱりボトルのデザインが 決め手?でも他の子とダブるのはいやらしく、仲良しの子とは違うのを探すようだ。
ちなみに昨年のフランス女性用香水売り上げベスト3はもっと大人のセレクション、
1位シャネルのNo.5、2位ディオールのジャドール、3位ミュグレーのアンジェルだそう。
最近なにかと外国ブランドに押され気味のフランスだ が、さすが香水はプライドを保っている。
マヤは去年買ったそれをしばらくは棚に飾っていたのが、近頃は毎朝、出かける前にシュッシュッとやっている。
香水デビューを果たしたようだ。朝のブラッシ ングも念入りになった。
うちの子も少しは身だしなみを気にするようになってきたのだ。
今まではお風呂入りなさいと言わないと入らなかったのが、最近自分から入るし、しかも長風呂。
いつも泡を落とし残してた髪の毛だってやっとキチンと洗えるようになった。
もう、狭いバスタブにママと一緒に入る事はないのかな。ちょっとさみしい。。。
でもそんな娘に影響されて、私もシュッシュッっとしたりして、
娘に眠っていた女子力を呼び起こされてることに気が付く今日この頃なのである。
column by 多胡 美智子/Tago Michiko
1987年に渡仏。アメリカ人の夫、一人娘とパリ暮らし
衣食住に関するモノ作りが趣味。スタイリスト
長年住み着いたパリから近い将来N.Y.へ移住予定で準備中