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mamanのお仕事はかぎ針編みや刺繍で作品を作ること
オレリーのパパは画家でママは美術の先生とテキスタイルデザイナー。
芸術家の両親の元で育った彼女は、糸や毛糸を自分の表現方法の材料として選びました。
工場跡を改装して作られた住居兼アトリエには、ところ狭しとオレリーの作品が飾られています。
オレリーの作品の手法は大きく分けてふたつ。刺繍とカキ針編みです。
刺繍の作品は、モード関係の作品が多く、ファッションショーの写真を撮り画板に印刷をして直接刺繍をしたもの。
今までに手がけてきたブランドはドリス・ヴァン・ノッテン、ツモリ チサト、
ベルンハード・ウィルヘルム、クリスチャン・ラクロワ、ズッカ。
かぎ針編みの作品の新作は、上の写真。
右から、日常の身近なものをモチーフにして作ったティーセット。
女の子心をくすぐる小さな鏡台とギッシリの首飾りをしたお人形。
そして、今では懐かしい大きなカメラと大きなビレオカメラ。
オレリーの作品は、ほとんど一点もので、個展や直接のオーダーでのみ買うことができます。
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Aurélieの子育ては......
長女Zazie16歳と長男Eugéne9歳は年が離れているせいか? それぞれ各自が自分の世界を持って生活をしている。
もう子育て後半にさしかかっていますが、一貫した教育方針とは何ですか?
Aurélie:テレビのない教育(と即答)
我が家はテレビ自体もありません。こどもはテレビの奴隷になりやすいし、テレビは受け身の人間を作りやすい。なのでテレビを置かない事はその状況を避けることになると思う。わたしとしては、子供達ふたりに何かをする時に自分から働きかけたり作り出したりできる人間になってもらいたい。そして自分で色々なことができる人間になってもらいたい。学校の勉強で平日は時間をかなり取られてしまう。そこにテレビが入り込んできたら他のことはしなくなってしまうと思う。絵を描いたり本を読んだりおもちゃで遊んだり友達と遊んだり、そんなことに時間をかけてもらいたいと思う。
友達の家へ行ったり、おじいちゃんの家などでは普通に見ていると思う。でも、テレビを見ることはそのぐらいでいいんじゃない?。
フランスでは学校のない日に学習塾ではなく習い事をさせますが、どんな習い事をしてきましたか?
Aurélie:ザジは小さいときから絵を描くのが好きだったのでデッサンを習っています。でもちょうど10歳のときに体を動かす習い事もしたい! と自分で探してきたのがバドミントン。もう6年続いています。そして、一時期お休みしていたテアトル(演劇)も13歳からまた始めました。彼女なりの理由があって、人前に出てもアガッたり怖じけずいたりしないためなんですって。
ウージェンは相手のあるスポーツは好きではないので、ダンスを選びました。でも、ほとんどのダンス教室は女の子が多く、チュチュを着てヒラヒラ。いろいろ探して見つけたのがコンテンポラリーダンス。モダンダンスとヨガをミックスさせたような感じです。もちろんここでも女の子の方が多いけれど、とても彼には合っているみたい。この動きが他のスポーツ(サッカーやバスケットなどは別)、例えば水泳やジムナスティックにも空間の使い方が応用できているようです。そして、音楽も彼は好き。楽しみたい!という気持ちが強かったので、パーカッションを4年習いました。これからは、楽しむだけではなく”習い事”としてピアノを始めることにしました。
習い事は基本的に本人との話し合いで決めます。特に大きくなってきたら、自分で情報収集をして見学に行き決める。この作業はとても有意義だと思います。
7歳の年齢差がありますが家族での過ごし方の工夫はありますか?
Aurélie:ヴァカンスの行き先を決める時に悩みます。9歳のウージェンは自然があって動物がいるところが好き。16歳のザジは都市だったりもうちょっと違ったところに行きたがる。夫がカメラマンなので、いろいろなところに撮影に行きます。そのときに下見(笑)ではないですけど、バカンス候補として色々と提案してくれたり、私が長いプロジェクトで外国などに滞在する時に家族がバカンスとしてやってきたり。最近ではそんなケースも多いです。
日常では、テレビを見ない代わり?でしょうか映画は週に1回は観に行きます。16歳のザジはもう親とではなく友達と観に行くことが多く、これも下見(笑)9歳のウージェンが観ても怖いシーンがないかなどチェックして、大丈夫ならあとから家族で観に行ったり。
家族が情報交換しあう場所になってきているようです。
7歳違いで女の子と男の子、一見バラバラのようですが、実は仲がいい。それぞれの違った世界があるけれど、特にウージェンはザジの部屋で一緒に本を読んだり絵を描いたりしたがるんです。ザジはちょっと迷惑そう(笑)。そこで、ウージェンはザジの気をひくために、ちょっと女の子っぽい消しゴムを集めてみたり、 彼女が好きな漫画を持って行ったり、、、。きっかけ作りを常に考えている。おねえちゃんがやっていることをまねしたい、でも自分には出来ないというジレンマから抜けてから、とてもリラックスした関係になったと思います。
Aurélie Mathigotをもっと知りたい方は→ www.aureliemathigot.com
Interpreter by Jacgorno Junko
Text by chocolatmag