こいのぼりピクニック

はじめまして。
Chocolatmagに参加させていただくことになりました、バルセロナのサカモト・ロレンテ家族からの初投稿です。
我が家の家族構成は、グラフィック・デザイナーの父、ダビ、建築とデザインの本の編集をしている母、トモコ、一日一枚、万国旗カレンダーを製作中の5歳の長男、温(おん)、そしてバルサの歌をばっちり歌える2歳の次男、イウの4人です。

もう、少し前のことになってしまいましたが、今日は日本のこどもの日をバルセロナでお祝いした「こどもの日ピクニック」の話を紹介したいと思います。

もともと我が家の近所の家族が集まって「ひなまつり」や「七夕」などを口実に公園で手作りのお弁当を持ち寄ってピクニックをしていたのですが、今年の「こ ど もの日」は東日本大震災後となってしまったために、みんなで何かできたらいいなあ、と思っていた所へ、素敵なアイディアをくれたのが、 Chocolatmagもコラボで参加したパリでのイベント。
画家の釘町彰さんとその奥様で建築家の奈織さんが様々なアーティスト、音楽家、デザイナーなどに呼びかけて11区のLe Pivotでアート・チャリティー・イベントを企画したのです。

http://www.chocolatmag.com/style-1/style-007/
http://www.chocolatmag.com/style-1/style-008/

この中で、みんなで絵本を集めてチャリティー・バザーを開き、集まったお金を赤十字に寄付するという催しがあり、この素敵なアイディアにヒントを得て、私たちのピクニックにもチャリティー・フリマを併設することにしました。

⇧これがその時にダビパパが作ってくれたフライヤー。
「日本でのこどもの日を記念して、気の合う仲間と楽しいピクニックをするついでに、みんな家で不要になったものを持ち寄って、1、3、5ユーロでフリマを開きましょう!集まったお金で、こないだバルセロナに来て大ワークショップを開いて下さった五味太郎さんの絵本を、ブロンズ新社を通じて被災地の子供達に送り たいと思います」という主旨のことが書いてあります。

 

実はここに登場する五味太郎さんとブロンズ新社の代表、若月眞知子さんは、私たち家族とChocolatmagを結びつけてくれるきっかけでもありました。というのも、五味太郎さんのワークショップの様子を撮影してくれていたかっこいいカメラマンがなんとChocolat Papaの松永学さんだったのです!松永さんと五味さんを紹介してくださり、ピクニックにも賛同してくださった若月さんには本当に感謝!です。

松永さん、ワークショップの間中楽しい写真をたっくさん撮りながら(つまりお仕事しながら!)、我が家の温に「地球」という字を教えて下さっていました。ほらこの通り。

▲写真をクリックすると写真が大きくなります。

 

 

そしてそんな素敵なきっかけでピクニックの企画があたたまり、当日はこんなにいい天気!

友達が友達を呼び、総勢50人以上もの人たちが集まって大きなピクニックになりました。
はじめまして、な人も実は沢山です。当日ピクニック・スポットの目印にはこの鯉のぼりを木からぶら下げました。

この鯉は温とママで新聞紙の色のきれいなところを切り取って作った手作りの一品です。

みんなで持ち寄って食べたお弁当は、パスタ、キッシュ、卵サンド、いなり寿司、納豆巻きなど、美味しくて豪華なメニューが勢揃いでした。特に和食については、バルセロナで手に入る限られた食材でもここまでできる!といういろいろなアイディアの交換話にも花が咲きました。

そしてこちらはフリマの様子。色の違う敷物に値段の違うものが置いてあります。見て下さい、おもちゃを選ぶ子供達の顔の真剣なこと!前日まで雨 だったので道がぬかるんでいるところがあり、転んでどろんこになってしまった子供がその場で着替えの洋服を買うというちょっと便利なシーンもありました。 中には自分で描いた絵を寄付してくれた子や、ピクニックには来られないけれどこれを日本の子供達にあげたいの、と絵本を寄付してくれた子供もいて、「不要 品」どころかとっても気持ちのこもったバザーになりました。最後はその目印の鯉を是非売って下さいという人も現れ、めでたしめでたしでピクニックは終了し たのでした。みんな、どうもありがとう!

大好評だったこのピクニック、次回は七夕にまた行う予定です。学校は夏休みだけど、みんな来てくれるといいな。

 

 

 Column by Tomoko SAKAMOTO

建築とデザインの出版社Actarにて編集の仕事をしながら
カタルーニャ人でグラフィック・デザイナーのダビ・パパと一緒に
「遊んであげない。一緒に遊ぼう!」をモットーに
5歳の温(おん)と2歳のイウ、の二人の男の子を育てています。