▲折り紙セッションのコーナーはカラフルで華やか! ▲こちらは折り紙で作成したワンピース。女の子に大人気。
今回はいつものベルリンからではなく、ヴィンテージ・リサーチのために滞在しているイギリスからコラムをお届けいたします!
今年の夏が始まるくらいだった頃でしょうか。故郷が同じであり、お互い東京在住だった頃からの友人であるイギリス在住のグラフィック・デザイナーのMasaeちゃんより「微力ながらも被災地へ息の長い支援活動を続けたい。そのためにも東日本大震災チャリティイベントの開催をイギリスで考えている。」と連絡ををもらいました。
私は彼女の息の長い支援活動を続けたいという言葉に感銘し、夏休みは秋にまわしてイギリスに行き、この10月1日開催のチャリティイベントには絶対参加してこよう!と心に決めたのでした。
当日は朝から快晴。挨拶をする度に"インディアン・サマー"という言葉がでるほどの暑さ。なんと気温が27度まで上昇したのです。
私はベルリンから冬服しか持ってきてなかったため非常に困ったのですが、浴衣を着用されている方にはピッタリな気候でした。
会場では大震災後の被災地がどのように変わりはてたのか把握しやすいように写真を展示し、実際に家を津波で流されたという女性を友人に持つ参加者が彼女から画像を取り寄せ、英語と日本語で詳細に説明した画像付きのプリントを同じ箇所に展示していました。これらを見ると、いかに津波の威力が凄まじかったのか一目瞭然。真剣な眼差しで写真をじっくり見られている方が多かったです。
フードは様々な種類のケーキにお寿司等の日本料理とバラエティー豊か!また、手作りのBagやヘア・アクセサリー販売は好評だったようで、たまたま通りかかった際に寄ってみたという現地に住むイギリス人女性が、和風テイストのコットンバッグをお買い上げの際に何度も「Brilliant!」と出品者を褒めた後、募金箱にお金を入れていたのが印象的でした。
日本秋祭りコーナーでは、景品付きの輪投げにヨーヨーつり。チャリティーに来られているお子さんは圧倒的に日英ハーフが多かったのですが、どのお子様も非常に礼儀正しいのに驚きました。自分より小さな子供を配慮したり、そっと見守ってたり... 私はお手伝いをしながら子供観察を楽むことができました。
今回の「Love from the UK:東日本大震災チャリティーイベント」では予想を上回る義捐金が集まりました。一時、報道でもありましたが義捐金が被災地に回されていないということがないよう、どこに寄付すればよいかメンバーの皆で徹底的に話し合いながら調べたそうです。そして、集まったお金は東日本大地震・津波で親を失った「震災孤児への支援」として無事、"あしなが育英会"へ送金されました。
ドイツに住む私がイギリスの地でチャリティーに参加することができたのは貴重な体験でした。そして、日本を思う気持ちを行動に移した運営メンバーの皆様との出会いは、私の人生にとって宝物です。
▲MasaeちゃんのブランドJames.UKのチャリティー・ステッカー。▲大震災後の被災地を写真で展示。
Column by 藤原恵美 / Emi Fujihara
ベルリン在住、ヴィンテージ雑貨や食器を扱う
DILL objectsのオーナー&バイヤー
www.dill-objects.com
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