-011.クルニャンクールの蚤の市<2>

さて、時間もないし~と、数あるクリニャンクールのマルシェの中で、どれに行くか?今回は、私のよく行く好みのマルシェをご紹介しましょう。そう、前回お話ししました通り、12ぐらいのマルシャがひしめき、まさにアマゾンのジャングルに迷い込んだあなた状態になるんですよ。離れているマルシャも多いし。もちろん、観光で来て、でっかい家具は持って帰れないので、「おフランスっぽい古いプチ・オブジェがええわ~」という方は、マルシェ・ヴェルネゾン(Maruche Vernaison)へ直行してください。住所は、ロジエ通りの99番地(99, rue des Rosies)に入口があります(他にも小さな入口があるけど、ここがわかりやすいかと)。ヴェルネゾンは、クリニャンクールの蚤の市でも一番古く、最も大きなマルシェの一つで、その前身は1885年ごろから始まり、1920年に屋根つきの小屋がひしめく今の形態になりました。し~か~し~、中に入ると、必ず迷います・・・小道が10ほどあり、更に細分化されていて、「ここは、もう通ったっけ?」を繰り返すことになると。でも、小道(Allee・アレ)にはナンバーがふってあり、店も全てナンバリングされているので、しっかりチェックしながら進むことが肝心です。で、実は無料のマルシェ全体の地図つきパンフレットがあるんです。これは気の利いた店には置いてあるので、先ずは、これを手に入れましょう。心配なトイレの場所(一応有料かな)も入ってますよ。パンフレット(仏・英語)は、ポスター、おもちゃ、キッチン系、布系、家具とか、カテゴリー別に店を分けて、店がどこにあるかナンバーも書いてあるので、便利で重宝します。大体180店舗ほどあるので、まあ、一番迷わないのは、外側から順に小道をたどってゆくのが良いでしょう。店の外にもたくさんのものがあふれています。思いっきり引っ掻き回して、お宝を探してください。じっくり見て回れば、2時間なんてあっという間に過ぎてしまいます。+晴れてればいうことなし。アレ10、マルシェの一番奥には、エディット・ピアフがデビューしたシェ・ルイゼット(Chez Louisette)というレストランがあり、昼時はいつも大賑わい。アコーデオンやシャンソンが聞こえてきて、楽しそうです。

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そして、もう一つは、マルシェ・ポール・ベール(Marche Paul Bert)。ヴェルネゾンの前の道、ロジエ通りを、番地の若いほうへ戻ってゆき、角のレストランで左手に入ると、ポール・ベール通り(rue Paul Bert)。少し行くと写真のような入口が見えます。こちらもいろんな種類のものがありますが、より趣味的なもの、椅子や調度類とかも多いです。目玉はズズイ~っと奥のほう、ヴィンテージのデザイン家具。インダストリー家具が流行り、この類を扱う店が増え、その後に20世紀、50年代などのデザイン家具を扱う専門店が軒並み増えたのです。いや~、「ええ、こんなところにこの逸品が!」と、驚くものもあったりして、侮れないんです。時には涙してしまう(買えなくてもあるけど・・・)ことも。そう、やはりお高いんですね。でも、逸品を愛でて、目の保養にはなりますね。もし、どーしても大きな持って帰れない、かさばる物が欲しくなったときは、先ほどの入口近くに輸出業者がいるので、そこで相談を。札をもらって、購入した時にその札を下げてもらい、後でその業者が回収して回り、日本に送るというシステムです。が、私は使ったことないので、しっかり説明を聞いてくださいね。また、現金が足りなくなったら、この入口の脇にキャッシュディスペンサーがあります。この辺りはいつもセキュリティーがいるので、まあ安心ですが、現金を引き出すときはくれぐれもご注意を。で、もう一つお勧めのマルシェがあるんですが、それはまた後々の号でお知らせします。では~

 

<11月 パリのブロカント、V.G.予定>
11/04-13   11区/Place de la Bastille(有料8€)
11/05   12区/Place Lachambeaudie
11/05-06   17区/Square des Batignolles
11/06      15区/rue Saint Caharles(110-138番地)
中止・延期になることもあります。ご了承を。(早朝・午前~18h、19hごろまで)

今月の「小躍りしながら購入した逸品」-011.
もう、絶対買い! 逃しませんで~の一点。

 

木枠が美しい検眼用品。あまりにも文字が小さいし、手持ち用なので、

メガネをかけて度数があっているか試すものでしょう。

今月の「なんでまた こんなの買っちゃったんだろう・・・」-011.
徹夜明けで通うこともあるブロカント、まさにまがさしてしまい、、、

カラフルなハンガーは50本ほどもあって、まとめ買い。色も形もいいので飛びついたけど、うちは全部木製で揃えているのを忘れていました・・・

今月の「これは何でしょう?」-011.
これは何に使うもの?と聞いてみなくちゃ、わからない。

ヒント: もちろん、何かを挟むものです。が、全長24㎝と長いんですよ。

*010の正解:<ポーチド・エッグの調理器
生卵を割り、お好みで、バター、ハーブ、塩・胡椒、チーズ、トリュフなどを入れ、ふたをメタルの留め具できちんと閉め、湯煎します。もちろんパイレックスです。この解説書がまたオツなんです。