-014.かわかみじゅんこさんの 絵本紹介<2>

2回目です。

さて、今回はのみの市で探した定番人気の絵本。

英語と日本語の両方をそろえてしまった絵本。

フランスの最近のヒット絵本などを、かわかみじゅんこさんならではの切り口でご紹介します。

「Cendrillon」

お姫様物は「娘が喜ぶから」、という理由で買う事が多いのですがこれは別。絵がとてもかわいい。普段あまり蚤の市で本を買わないのですが(見る目も根気も ないので)、これはつい。少し壊れていたりするのも味かなと。でも、ショコラママによると新しく日本語版も出ているとか!

「おちゃのじかんに きた とら」「The Tiger Who Came to Tea」

これは最初、英語版をイギリスで買いました。ふらりと家にトラが来て、色々食べ尽くして帰っちゃうんですが、家の人もそれをすんなり受け入れるという、ちょっぴりシュールなお話。色合いや絵のシンプルさも好き。日本語版も見つけたので、つい買ってしまいました。

 

「Le capitaine et la baleine」

これも絵が好きで(やっぱりそのパターンが多いですね)。画面上の密度の高い部分と抜け感のある部分との、バランスが好き。魚達の顔が微妙に怖いのも好 き。子供の頃同じようにくじらが陸に憧れて町にやってくるお話を、読んだ事がある気がします。ほ乳類のくじらならでは、ですかね。あの大きさも良いんで しょうね。

「La boîte des papa1」

今ではボックス4まで出ている人気シリーズです。一箱に4冊はいっています。パパについてのエピソードなのですが、描かれ方がとっても人間的なんです。熱出して子どもに看病してもらったり、ひげがちくちく生えてきたり、カッコいいばかりではないところがまたいい。

 

かわかみじゅんこさんの絵本紹介<1>は>>こちら

かわかみじゅんこさんの他の記事はこちら>>[Junko KAWAKAMI & Philippe CAZABAN]

column by かわかみじゅんこ/Junko KAWAKAMI
1973年生まれ。茨城県出身
子供の頃より漫画家を目指す
流しのアシスタントを経験後、1995年に角川書店よりデビュー
2004年からパリに在住。日仏両国にて、漫画家として活動中
近著に「日曜日はマルシェでボンボン」第2巻(集英社)、
「パリパリ伝説」第6巻(祥伝社)から発売中