3月半ばから、いきなり初夏のような日々が続いているフランス。南のほうでは海水浴をしている人がいるほど、暖かい。そうなると、いよいよ本格的なブロカントのシーズンに突入です。もちろん、1月~2月にもやってはいますが、通常の1/15程度で、侘しい。屋外が多いので、春にならないと買い手もわんさか出てこないのです。これからのシーズンは、毎週末、必ずどこかでやっていて、どこに行こうか迷うほど。私は出展者数が一番多い、近場が選択基準。春の第一弾は、トゥールから車で40分、ロワール川湖畔の小さな町のブロカントにしました。
小さな町といえども、今回で23回目を数える、春の訪れを告げるような町を挙げての大イヴェント。出展者も250を超えるほどの豪華版でした。参加のほとんどが一般人だったので、ヴィッド・グルニエですね。多くは子供服や不要となった日用品でしたが、その中に埋もれたお宝がキラリと・・・さすが、田舎の人はいいもの持ってます。
自分たちが長年使ってきたものや、家族から受け継がれているものなど、ポーカーフェイスではいられない、思わず踊りだしてしまう品がありました。中には、プロのブロカンターもいて、田舎で生活する人が揃えたがる黒光りしたフォント(鋳物)専門業者や、閉店したレストランからたたいて購入した調理器具がごちゃまんとあったり、アトラクティヴです。
残念ながら、午前中は曇りで、小雨もパラパラ。私は、お昼に近くの親戚に招待されていて、中抜けして、イノシシの肉を食べてから、猪突して、午後の部へと一日かけての成果はなかなか満足のいけるものでした。これからは毎週末、ブロカント三昧です。
扉の写真が、今回の戦利品でございまする。どう?欲しいものありますか?
<4月後半~ パリのブロカント、V.G.予定>
4/14-15 11区/Avenue Voltaire
4/15 10区/rue Legouve
4/22 20区/rue Boyer (*Retro Vintage 有料2€)
4/28 14区/Place Jacques Demy
4/28 19 区/Place des Fetes
4/29 15区/rue Lecourbe, rue Croix Nivert
5/01 13区/Place Souham
5/06 20 区/Cite Champagne
中止・延期になることもあります。ご了承を。(早朝・午前~18h、19hごろまで)
今月の「小躍りしながら購入した逸品」-015.
<もう、絶対買い! 逃しませんで~の一点。>
今回の購入品から、メタル製の食品用パニエ(バスケット)です。
未使用でピカピカ。
持ち手を開くと、オープンに。多用途で使える逸品です。
今月の「なんでまた こんなの買っちゃったんだろう・・・」-015.
<徹夜明けで通うこともあるブロカント、まさにまがさしてしまい、、、>
いえ、全然間はさしてないんです。
だってみんなが欲しがるビスケットのLUのようなブリキ缶で、1920年代の品。
しかし、ふたの油汚れが落ちず、とある人のアドバイスで使ったクレンザーが強すぎて、
表面の塗装が落ちてしまった・・・人生の教訓となりました。
今月の「これは何でしょう?」-015.
<これは何に使うもの?と聞いてみなくちゃ、わからない。>
ヒント: そう、幼児に馴染みの玩具です。一部、ヒモ状の部品がありません。
*014の正解:<馬蹄>フランスでは、馬蹄は幸福を呼ぶ印。
パリではそんなでもないけど、地方では、多くの家に飾られています。
colunm by Takaki
ジャーナリスト、コーディネーター、クリエーター
何でもコーディネートしちゃいます
ブロカント品のバイイングもメイン仕事の一つ
BRUTUS誌にパリのコラム連載中
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