石垣島川平石崎で出会ったマンタ ヒラリと水面に向かって行くマンタ
日本では今年は7月16日(月)が海の日。
夏休みも迫り、「海は広いな、大きいな〜」という子供たちの歌声が聞こえてくる時期、今日は海の中の世界についてスケッチしたいと思います。
「地球上の7割が海。でも我々は僅か3割の大陸のことはおろか、海に至っては殆ど何も知らないに等しい。」こんな感じのフレーズのチラシがポストに入っていた30代のある日、僕はダイビングを始めた。
ダイバーなら誰もが憧れる「マンタには石垣島の川平石崎で出会った。始めて見たときには、兎に角、彼らのデカさに驚いた。
たたみ4畳を超えるデカいマンタがうようよと群れになっているのだ。太古の海にいるかのような異質感に覆われ、海の奥深さに引き込まれて行った。彼らは、いまだに生態が良く知られてないらしい。どこで産卵し、どうやって生活しているのか…ただ、僕の前では、とても深遠で静かにゆったりとした貫禄で海中を漂っていた。
モンゴイカには、始めて沖縄で潜った時に出会った。
彼らの産卵の時期だった。高級食材として知られる彼らは海の中ではまるで精度の高いヘリコプターのような動き方をする。フリルのようなヒラヒラを動かし、静止する時にはピタッと止まり、岩穴に近づく際にはスーっと動く。とてもユニークな面々だ。
南伊豆沖の神子元島ではハンマーヘッドの群れに出会った。
彼らを見て「何て筋肉質なんだろう!」と思った。3m以上の巨体を鋼のバネのようにグワングワんとくねらせながら泳いでいる。そして胸から尾びれにかけて筋になった筋肉が盛り上がり、まるでアスリートのような身体だ。かっこいい。
神子元島で出会ったハンマーヘッド 群れになってグワングワンと泳ぐハンマーヘッド
小浜島で出会った小型のマンタ 透き通った青に黄色が美しいヨスジフエダイ
そして、海に潜っていて、いつも感動するのは、カラフルな色が抜け落ちた、インクを落としたような透き通った青の世界の広がり。美しくて神秘的で静かで何とも言えない、癖になる感覚。そして、そこで生きる生きモノ達が我が物顔で泳ぐ姿を見ていると、自分こそ地球の部外者という気分になってくる。それが地球の7割を占める海の世界に広がっているのだ‼
映画「グランブルー」のモデルであり、フランス人の伝説的なフリーダイバー(100m以上の素潜りに成功)あるジャックマイヨール氏がこんなことを言っている。
「地球上の生命はみんな海から生まれた。地球がすべての生物の母であるとすれば、海はその子宮である。」
確かに海に潜ると自分の記憶の深いところにも潜っている気がする…。子供の頃、何度も繰り返し見た、不思議な夢の世界のような。それは、もしかすると母親の子宮で見ていた夢だったのかもしれない。
海は広いな 大きいな
月がのぼるし 日が沈む
「海」の歌詞を改めて見てみるとシンプルだけど、なんかスケールが大きくて深くていいなぁ、と改めて思った「海の日」の前の休日でした。
column by 梶谷拓生/Takusei
KAJITANI
エクスペリエンスデザインを仕事にしてます
技術やデザインやヒトを融合して新しい体験やサービスを創りだす仕事です
サッカーをこよなく愛し、今も地元チームのミッドフィールダーとして活動中
サッカー好きな長男、音楽好きの長女を持つパパでもあります
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Lula Selvy (月曜日, 23 1月 2017 04:41)
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