蚤の市やブロカントでは、値切るのが当たり前。売り手もそれを承知で値段をつけているので、どしどし交渉してください。と、建前はそうなんですが、実は私は値切るのが得意ではない・・・先ず、交渉好きではないのと育ちの良さ(うそよ~ん)がネックとなってしまう(ただ単に小心者なんです、はい)。で、長年のうちに磨いた技の中から、今回は態度~値切りまでを、あなたに伝授いたしまする。
その1<小躍りしてはいけない!!!>
逸品、探していたもの、一目惚れ品を見つけても狂喜乱舞してはいけません。商人は、あなたの喜悦を見逃しませんよ。特に「ああっ~!!!」「きゃ~~!」「かわいい~~~!!!」なんて日本語で言ってもいけません。「かわいい」はほとんどフランス語です。わかってしまいます。
その2<ポーカーフェースで>
なので、感情を外に出さない!これです。Bonjourと挨拶した後は、能面仕様で、つまらなそうに、興味なさそうに物色する。上客である日本人は、商人にとってカモネギですから、「カモや、カモや」と思われないように、厳かに参りましょう。
その3<歩み寄り>
例えば、10ユーロの値段がついている品が欲しいとする。そしたら、5ユーロ!で聞いてみる。半額が辛かったら、6ユーロぐらいとか。すると、商人はもちろん「そんなに下げられない、8ユーロなら」と。「じゃあ、7ユーロ!」と反撃。で、7,50€ぐらいに落ち着くはず・・・なはず。相手とものによりますが。
その4<まとめ買いで交渉>
一つのスタンドで、何品か欲しいものがあったら、「これ全部買ったら、幾らにしてくれる」と交渉を始める。金額が大きくなれば、更に値切りやすいわけで、食い下がるべし!それでも満足がいかない場合は、値段を下げてもらった一番欲しいもののみに絞って、更に食い下がる!
その5<商人のほうから下げた値段を言わせる>
そうです、こちらから「幾らにまけて」と聞かない。いくつかのオブジェをひっくり返して、値段をチェックしていたりすると、気の弱い商人や、早く売ってしまいたい商人は自ら値段を下げて、「幾らでいいよ」と言ってきます。そこですかさず、さらに値切ります!突っ込み、突っ込み、突っ込んで値切るべし!
その6<また来ます>
これはちょっとリスキーですが、どうしても値段が合わない場合は、そのまま退散。でも、やっぱり欲しいからと戻ると、商人にそれほど欲しいのかと足元を見られてしまう。しかし、値段札を貼ってないところは、相手をみながら値段をつけていたりするので、先ほど言った値段を忘れていることもあり。以前、「さっき、幾らって言ったっけ?」と聞かれて、自分の値切った値段で購入したこともあります。時間をおいて、戻るのがいいかも。でも、その間に売れてしまう可能性もあり、記憶力の良い商人でないことが条件ですね。
まあ、ご存じのことばかりかもしれませんし、気分にむらのあるフランス人ですから、あたりの日とはずれの日があります。とにかく、臆せずに頑張って交渉してみましょう。次回は、こんなのもあり・上級編です。
<9月半ば~ パリのブロカント、V.G.予定>
9/15-16 2区/rue de la Banque, Place de Bourse
7区/rue Cler
8区/rue Tronchet
9/16 20 区/rue des Pyrenees, Place Gambetta
9/23 16区/Place de Barcelonne, Avenue de versailles
4区/rue des Barres, Place Baudoyer
9/29-30 9区/rue des Martyrs
!中止・延期になることもあります。ご了承を。(早朝・午前~18h、19hごろまで)
今月の「小躍りしながら購入した逸品」-018.
<もう、絶対買い! 逃しませんで~の一点>
ブロカントで購入した古本に挟まれていたパリのメトロの切符。
70年代ごろか?昔は一等車と二等車に分かれていました。
二等車用、PEREIRE駅発行。
不揃いな数字がオツです。
今月の「なんでまた こんなの買っちゃったんだろう・・・」-018.
<徹夜明けで通うこともあるブロカント、まさにまがさしてしまい、、、>
ガラス器も大好物の一つ。特に大ぶりのもの。
気泡もある古いボンボン(キャンディー)入れは、とてもよいんですよ!でも、花をいけようと水を入れたら、
ボタボタ、ダラダラ漏れてきて・・・まさか買う時に水を入れて確かめるわけにもいかないしな~。
今月の「これは何でしょう?」-018.
<これは何に使うもの?と聞いてみなくちゃ、わからない。>
ヒント:屋外オブジェです。地方の街中でよく見かける、このプチ・ウルトラマンのようなものは何でしょう?
*017の正解:フランスのビンゴゲーム、ロトの数字ゴマ。
ツボの中から取り出します。
現在はコマがプラスティックになってしまっていて、木製のコマは古いもの。
丸い形は珍しいです。
colunm by Takaki
ジャーナリスト、コーディネーター、クリエーター
何でもコーディネートしちゃいます
ブロカント品のバイイングもメイン仕事の一つ
BRUTUS誌にパリのコラム連載中
コメントをお書きください