-002.特盛つゆだく昭和の夏

※昭和の流しそうめん、妙に遠慮がちなポジショニングを取る我が家族、たらい桶そうめんになってます。
※昭和の流しそうめん、妙に遠慮がちなポジショニングを取る我が家族、たらい桶そうめんになってます。

8月半ばに「はじめに・・・」と、簡単な自己紹介をさせてもらってから、既に2ヶ月余りが経過してしまいました。
時の流れはゆったりと流れ、、、  なんてことはないっ!
年々、確実に倍速でフォワードしてますネ~~ 
情報過多で常に先行している時代ならではの感覚なのでしょうか!? 
それとも単に歳を重ねたせい?
 
夏の話題にちょっとばかり...いやいや、だいぶ...かな!?乗り遅れちゃいましたが、
サザンオールスターズもあえて秋に夏の詩を歌っていることですし・・・
少し前までうだるような暑さだったことをも忘れてしまった深まりゆく秋の中で、あの夏を思い返してみませんか!??

 

大家族農家の末っ子少女ひとゑの昭和の夏の想い出は、特盛つゆだく!
てんこ盛りで濃いぃ~夏。
気温は今より明らかに低かったけど、21世紀の猛暑日よりも熱~い夏を過ごしてきたことには間違いありません!
 
あんな話し、こんな話し・・・ お話ししたいことが流しそうめんのごとく次から次へと竹筒を流れ落ちてくるのですが、、、
最近、歳のせいか消化不良気味の私には、全てをすくって素早く「ずずーーっ!」とすすることが出来なかった今年の夏でございました。
ゆえに、ちょこっとずつ... さわりだけ・・・

 

まま、わたくし、ひとゑの少女時代の夏の想い出と言えば・・・
 
① カブト虫...の養殖&販売 
何を隠そう、幼少(主に小学生)時代、姉、兄と共にカブト虫を養殖販売していたのでございます。 
セコく思われがちですが...セコいお小遣い稼ぎと思わないで下さいね~!
幼少時代より生産販売のノウハウと自然界の循環・還元を実地労働で学ばせてもらっていたとお考え下さいマセ。
ラジオ体操前、まだ夜が明けぬ早朝の労働でした...はい。 
少女ひとゑには涙・涙の過酷な労働だったかも!? 
※姉兄にやりたい仕事を取られてしまいショゲていた...とも言う!
ちなみにオス・メスつがいで500円(消費税なしの時代)毎年200匹ぐらいは売ってたいでしょうか!?
単純に計算しても5万円!スゴい!!
それなりの経費はかかっていたと思いますが、元金はほとんどゼロ円でしたね。
祖父母がかき集めた翌夏の堆肥となるクヌギ・どんぐりの落ち葉の中にゴロゴロ、コロコロ乳白色のお宝が...。
それを金網で囲った堆肥の中に入れておくだけ!夏になると勝手に商品が...いえいえカブト虫の成虫となって姿を現してくれたわけです!
知ってました!?カブト虫は甘い蜜で捕獲するのではなく、カブト虫で捕まえるってこと!
カブトの養殖所(厳密に言うとただの金網の中...)の外にもカブト虫がブンブン群がってくるんですよ~!
とか、
 ② スイカ農家だった故に、スイカの一番美味しい食べ方...
 はい。これは、スイカを家庭菜園で栽培しているご家庭ならきっと?多分?出来るかと!?
冷蔵後や冷たい真水・井戸水でキンキンに冷やしたスイカに塩をパラっとかけて食べるのは邪道です!
出来すぎて割れちゃったり、鳥がつついたりしてキズモノになったスイカを畑からおもむろに取ってきて、
その場でパカっと割って、まだ太陽の香りがする生温かいスイカのど真ん中だけを素手で食べる!
※機会はそうそうないかと思いますが... 騙されたと思ってぜひ一度お試しを!
ちなみに、騙すつもりは毛頭ございませんが、万一、騙されたぁ!!と、思われた場合でも一切の責任は負いかねますので予めご了承下さいマセ。

写真をクリックすると写真が大きくなります△

 

③ 昭和時代だって夏はやっぱりBBQだよ親戚一同全員集合!
 YES!これと言って今の時代のようにBBQの機材がなかった昭和時代でも、庭先で親戚一同が集まって、
めっさ蚊に刺されながら肉・肉・野菜・肉・野菜・野菜・・・ってそりゃまあデッカイ鉄板で焼いてました!
アウトドア用のビアサーバー(らしき物!?)なんかも持ち込んじゃったりして!
※実は...誰も詳細を憶えていないのです...が、写真にそれらしき物が写ってます! 
まあ、大人も子供も大騒ぎ!宴は延々と続きました。
邪魔するものは何もなく、時は確実に今よりもゆったりと流れていましたね。
平和な時間だったなぁ~・・・蚊さえいなければ!

等等、④、⑤、⑥...と、まだまだ夏のお話しを続けて行きたいところですが、、、
農家の少女の家の蚊取り線香の香りが、焼畑の燻と金木犀の香りに変わる頃、さあさあ、今度は家族総出の秋の運動会シーズンの始まりです!
・・・が、農家はまだまだ働きますよ!
スイカの次は大根の栽培です。 

うる抜きまでは少し時間があるから、おじいちゃんとおばあちゃんが近くの健康ランドに連れて行ってくれるのではないかと、密かに心躍らせるこの時期の少女ひとゑなのでありました。
大人ひとゑは、いつか父親が女装して夏祭りに現れたことを書いてやろうと目論んでマス。
うふふふふ。

column by HITOE
インポートシューズバイヤー兼ショップオーナー
1973年(昭和48年)埼玉県の旧陸軍高萩飛行場跡「旭ヶ丘開拓地」で兼業農家を営む8人大家族の末娘として生まれ育つ
20代は留学経験を活かし翻訳業を中心に派遣社員として働きながら地域の青少年育成のためボランティア活動に従事
27歳で結婚。30歳で起業、現在に至る
同郷の夫+愛犬(黒ラブ♀)と生まれ故郷で二人と一匹暮らし