-014.誕生日ウォーキング

晴天続きのイギリスです。

夫の誕生日のプレゼントとして週末に家族でカントリーサイド散策へ。

ウスター州(ウスターソース発祥の地)に接するMalvern Hillsというイギリス屈指の丘へ行ってきました。

 

なだらかなように見え、意外にきつい傾斜。

一本道をひたすら前進してどんどんと青空へ近づいていきました。

そこに道がある限り前に進むのは人間の習性でしょうか。

5歳になる息子は家族の中でも先頭を切ってずんずん歩いて行き、豆粒のように小さくなるまで遠くへ。

食べても食べてもお腹が空く、全身がエネルギーの固まりのような男の子。逞しく成長しています。

 

6月はイギリスの最も美しい季節。

頂上からはこの通り。息をのむほどの光景、一面グリーンの世界です。

途中で諦めず登りきって良かった!

 

草原の上にごろりと寝転がり、手の届きそうな空を眺めていると

バリバリとヘリコプターが上空に。ものすごい音と風に息子も怖がりながらも大興奮。

「ヘリコプターすごかったね!」と帰り道も次の日もその次の日も、何度も嬉しそうに話題に出していました。

子供の頃の青空と自然の中での記憶はこうして作られていくのだなぁ。

太陽の輝く日々は毎日が思い出です。

 

 

モルバンの丘の麓にあった山の中のひっそりとしたカフェ。

この場所はなぜだか非常に懐かしく、

昨年夏に訪れた故郷の広島にある三滝観音という高野山真言宗の寺院を思い出しました。

自然の静寂、流れる水の音、草木の感じや時間の流れ。。。

とても良く似ていて、夫とも不思議だねと盛り上がりました。

 

太陽の光と雄大な自然がなによりの誕生日プレゼントとなり

幸先の良い6月のスタート、そして夫にとっては新しい一年のスタートとなったのでした。

 

 

column by Masae Lamsdale/ラムズデール 昌栄
グラフィックデザイナー/1973年広島県生まれ
都内デザイン事務所勤務を経て、2000年より独立
夫と4歳になる息子、蒼一郎(そういちろう)とイギリス在住
ヴィンテージのデザインやタイポグラフィ、家具が好きで
グッドデザインに基づいたバイイング活動も始動中
イギリスデザイン・ヴィンテージのオンラインショップ&Stillをオープン
http://www.andstill-vintage.com/