-003.WORKSHOP DIY

〜遊びを作ろう 京都〜

デザインはみんなのもの 道具と遊び

2月が走るように過ぎて行きます。3月からアルフェテ工作室は、加速的に工作のイベントが増えて行きます。こどもたちと遊べる機会が増えることがとても楽しみです。まちにも春の気配が広がってきました。

 

春からは、京都からも飛び出して全国で工作室をつくります。東京で始まる定期クラスは、「み鳥の工作室」。新しい取り組みです。僕は、グラフィックデザインを仕事にして、デザインの魅力にとりつかれています。デザインは、まだまだ特別なものだと思われているけど。

 

僕は、デザインはみんなのものだと思っています。朝起きて、カーテンを開けて光を部屋に取り入れたり。道を歩くときに、自然と歩きやすい道を選んだり。向か いから人が歩いて来たら、ゆずったり。部屋に花を飾ったり。良くするための工夫をみんなしていてそこにデザインを使っています。職業として、デザインを扱うこととは、少し異なっているけれど。誰でも工夫して生きています。

 

だから、「こどもたちともデザ インで遊びたい」と思いました。「観察すること」「伝えること」「工夫すること」を一緒に考えながら図画工作をしようと思っています。自分らしいデザインの方法を探して行ければいいなぁ。最初に遊ぼうと思っているのは、「大好きなコップ」です。たくさん用意したコップを良く観察して遊びをつくります。コップは、随分と小さいうちから手に触れる道具です。

 

例えば、こどものときのコップはお母さんやお父さんが選びますよね。そのとき子どものお気に入りは、どんなところから生まれるんでしょうか?お母さんが買ってくれたから好きとか、黄色が好きとか。好きなキャラクターがプリントされているから。そんな感じでしょうか?

 

そのとき、他に理由があるかもしれないと思うのです。使い方いやすいとか。美味しく飲み物が飲めるからとかそういう理由でこどもが選んでいるかもしれないと 僕は思います。仮にそうだったとしても、そんなことを伝えて来る子どもはめずらしい。ただひとつ手掛かりがあるとすれば、子どもたちの表情を見て感じ取ることで「良い道具」かどうかわかるかもしれません。

 

 

工作のメニューを考えるポイントのひとつに、自分に近くてイメージしやすいものをつくるという点があります。

特別なものをつくる。夢のような工作も楽しいのですが。自分のわかることを考えてみると自分らしくつくることにつながることが多いようです。

 

 

道具について考えてみること。この続きは、また。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◎アルフェテ工作室とは?

京都を拠点に“こどもと遊ぶ場”をつくることを目的として、全国のカフェ、本屋、美術館など様々な場所で図画工作のワークショップを行っています。観察することや工夫することを大切にした工作のメニューは、3歳くらいからおとなまで楽しめる遊びです。

 

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column by やぎともひろ / Motohiro Yagi

京都を拠点として活動するグラフィックデザイナー

根っからのくいしんぼう。食べること&こどもと遊ぶことが大好き

こどもと遊ぶ場をつくることを目的とした“アルフェテ”の運営も行っています

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