☆087.愛と哀しみのダンス

photoⓒManabu Matsunaga 


じゅぶんなレッスンもできないままにコンクールが始まった。今回で3回目の出場になるピカルディ地方のペローヌという町にて。

☆009.2回目のコンクールは北へ向かうにも書いてたようにここは大戦の悲劇の中心部でもあったんだよ。

パリの出来事以来とてもいろんな場所のセキュリティが厳しくなったよ。北に向かう高速道路の料金所でも厳しいチェックをしてたけど。

パパは会場にカメラを持ち込もうとしたら入口の警備員にチェックされた。”俺からカメラ取ったら俺はなんなんだ?”と抗議もしないで静かにしていた。おかげであまり写真が撮れていないのが悔しいらしい。なのでこれまた前回の写真です。

”メイも踊れなっかったらなんなんだ!”と言っていたかもしれないね。でもパパここは踊るところなんだよ。

前回のコンクールから妹のミアが参加し始めたけど。毎回緊張なのかな〜彼女、変なリズムになっているんだ。今回は彼女の頭の中から音楽が飛んでしまい舞台で固まってしまったんだ。いつもは禁止なんだけど、会場から手拍子が湧いたんだ。一度は動きが止まったミアがまた踊り始めたけれど、やっぱり最後までは踊れなかったんだ、泣き止まないミアを先生たちがよくケアしてくれたよ。

審査員はもう一度踊るチャンスを与えてくれた。踊りたい気持ちを尊重してくれている世界が大好きだ! 最近気付いたんだけど、ダンスは自分との戦いなんだね。他人と争うものではないとわかってきたんだ。

参加者は例年になく少なかったけど今回は開催してくれたペローヌに感謝だね。

戦争博物館に展示されていた軍人の勲章も素晴らしいとは思うけど、メイには賞状とトゥシューズのペンダントがとても嬉しかったんだ。