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-007.はじめての乗馬

小学校に上がると”はじめて”のことがグンと減ってくる。

でも、その”はじめて”を今度は自分から選ぶようになる。

女子、日本人、パリ在住、8歳、MOEが選んだ”はじめての”レポート第2弾です。

 

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3人兄弟の中でいちばんの動物好きが8歳児のMOEです。

3歳の頃に朝霧高原の祖父祖母の家に3ヶ月滞在したときは、甲斐犬のKEIと兄弟のように1日中一緒。

バカンスではお庭で出会ったダンゴムシに名前を付けて持ち歩いていた。

猫や犬、ハムスターなど飼いたいとクリスマスやお誕生日にずっとリクエストしていた。

でも、願いが叶わないMOEは考えました。「乗馬なら馬のお世話も出来るもの」

そこで、ノルマンディのバカンス中に3日間の短期レッスンを受けることにしました。

 

photo©manabu MATSUNAGA                                                           ↑▶をクリックするとスライドショーが始まります↑

 

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フランスのバカンス地(海辺の街やカンパーニュ)には、必ず乗馬クラブやポニーに乗せてくれるクラブがあります。

今回は乗馬クラブで、馬の世話、馬具を自分で取り外す、乗馬、を体験しました。

開始時刻より早めに行くと、ポニーや馬のお世話が出来ます。これがいちばんしたかったこと!

そして、頭にネット(毛ジラミ防止のため)をかぶり乗馬帽を選びます。

馬具のサイズも決め、その日に乗る馬に自分で取り付けます。

室内でまずは乗馬の基礎を練習します。まずはぐるぐると室内を回り、加速減速、馬への方向の支持の仕方を覚えます。。

見ている方は”いきなり!”と驚きましたが、こどもたちはすぐに乗りこなしてしまう。

障害物をよけて通ったり、伏せの体制で乗ったり。そして外へ出てクラブ内の乗馬場のトラックを回りました。

カンパーニュならでは、広々とした緑いっぱいの中での乗馬はとても気持ちがよかったそうです。

今回仲良くなった馬の名前はキャリーとバカルディ。3日間のお世話も最高に楽しかったそうです。

 

ノルマンディの旅、最終日は海辺で遊び、魚介類を食べ、おやつを買い込み15時頃にパリへ出発。

車が高速に乗る頃にMOEが「もう、だめだ!」と言って泣き出しました。

昨日、最後の乗馬教室が終わり、そのときから丸1日我慢していた寂しさがワッと出てしまった。

「パリの学校行かなくてもいいからノルマンディに住んでずっと馬に乗る!」

一番たくさんふれあった馬「キャリーと離れたくない!」と素敵な涙。

妹や弟もMOEを慰めようといろいろいうけれど、いっこうに治まらない。

「キャリーに会いたいよー、お世話したいよー」と。

5歳児はいいこと思いついたと「パリで馬買ってキャリーって名前にすればいいじゃん」

「それじゃあ意味ないの!」といつものケンカが始まり、泣きつかれて寝てしまいました。

動物とのふれあい、8歳児にはとても素敵な思い出になったのは間違いないです。

 

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photo by Matsunaga Manabu
Text by chocolatmag