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-016.ロジェ叔父さんの畑仕事

週末の休みを使って、ロジェ叔父さんの畑に行ってきました。

ロジェ叔父さんは1年中のほとんどの午前中を、この畑で過ごしています。

ちいさな小屋があって、その横にはノワゼットの木が茂っています。

新月の日に種をまき、ほとんど農薬を使わないで大事に野菜や果物を育てています。

家族や友人たちのために作っています。

2年前の夏にアカシア王国で滞在したとき、サクランボ畑でたくさん摘んで食べて耳に掛けてイヤリングにして遊びました。

Style -003.Vacance

去年はロジェ叔父さんの畑のレタスの柔らかさに驚き! こどもたちも大喜びで食べました。

そして、大好物のフランボワーズの畑でパニエいっぱい摘んで、太陽にあたって生暖かい実をその場で食べました。

 

そして今年は?

 

アカシア王国から歩いて5分のロジェ叔父さんの畑に野菜を穫りに向かいます。

各自パニエや箱を持って。

アカシア王国とは>>-003.Vacance/chocolatmagの夏休み

 

ロジェ叔父さんの畑の小屋は、なんだか珍しい物だらけ。

たまねぎやニンニクが干してあります。

クワの種類や数もたくさん。

外に置かれたテーブルや椅子が雨にさらされて色あせていて、それがなんとも素敵です。

 

photo©manabu MATSUNAGA                             ↑▶をクリックするとスライドショーが始まります↑

 


1日目

今年はロジェ叔父さんの畑仕事を教えてもらうことになりました。

 

まずは畑のあぜ道を知ったり、どんな時が捥ぎ時かを教えてもらいます。

どんな野菜がどんな風に育てられてるか?

ニンジンの葉っぱの形、かぼちゃの花は何色?

 

ズッキーニ、トマト、インゲン、なす、メロン、エシャロット、かぼちゃ、レタス....

畑をくまなく歩いて野菜の種類を確認していきます。

「レタスってこんな風に生えてるんだ!」「エシャロットの葉っぱって長ネギみたいだね」

「かぼちゃとズッキーニの花って似てるね」「ピーマンの葉っぱって始めて見たよ!」

などと、興味津々。

 

フランボワーズはもう少しで食べごろだよ。

とロジェ叔父さん。

でも、少しだけ摘んでたべました。

 

原型を知る事は刺激的だったね。

これからはマルシェで野菜を見たら、きっとこの畑で育っている姿を思い出すんだろうな。

 

畑にあるノワゼットの実を拾て、その場でトンカチで割って食べる。

畑をひとまわりした後のご褒美です。

みんな一生懸命拾って、ロジェ叔父さんに割ってもらいます。

乾燥しきっていないので、しっとりとした歯触りでほのかに甘いのです。

 

ロジェ叔父さん畑には野菜と一緒に花が植えられています。

こどもたちはそんなロジェ叔父さんの畑が大好きです。

害虫除けのため? と思っていたら、奥さんのフランソワーズおばさんが花が大好きなので育てているそう。

花を見ながら畑仕事なんてそんなセンスも素敵!

 

さて、今日の収穫は?

トウモロコシと飾り用のカラフルかぼちゃと、畑の中にあるお花を摘みました。

お花を生けるのはMOE担当。

滞在中ずっときれいに咲いていました。

 

photo©manabu MATSUNAGA                             ↑▶をクリックするとスライドショーが始まります↑

 

 

2日目

朝の畑の作業のお手伝いをします。

 

初めてクワを手にするこどもたち。

1列土を掘り起こし、雑草を取り除いていきます。

こうして種がまけるようにするんですね。

 

次には食べごろの野菜を収穫。

ニンジン、鳥のモモというあだ名のついた大きなエシャロットを抜いてみました。

このスッと抜ける感触。

日本の国語の教科書で[おおきなかぶ]を読んでいたこどもたちは、自然とこのセリフが出てきます。

「よっこらしょ、どっこいしょ」

 

そして,大好きな黄色いトマトを、葉っぱに埋もれたカリフラワーを、

小さいけれど美味しそうなブロッコリーを収穫しました。

1日目にはまだ熟していなかったフランボワーズが今日は真っ赤な実になっていました!

このときを1年間楽しみに待っていたこどもたち。

「そっと実に触れて、ポロッとはずれる実が美味しいよ」

とロジェ叔父さん。

やさしくやさしく穫っていくこどもたち。

 

ロジェ叔父さんがMOEの帽子にお花を挿してくれました。テレるMOE、でも嬉しそう。

MIAは自分で摘んで飾り、嬉しさのあまりスッキプで駆け回る。

引き抜いたニンジンでやっぱり”ラパン♡ラパン♡”とぴょんぴょん跳ねる。

MEIまで楽しそう。

 

アカシア王国に帰ると、まずは野菜やフルーツを分けていきます。

自分たちで収穫した野菜です。トマトが苦手なMIAもたくさん食べます。

どんな風にして食べたいか? 相談します。

つまみます。お花は生けます。

 

仕分け作業が済んだら、待ちに待ったフランボワーズを思う存分食べます!

フランボワーズは毎年カエルの指にして食べる、のがchocolatmagのこどもたち。

土に触れる、野菜の育ち方を知る、果物のにおいを嗅ぐ、働いた後にそれを食べる。

そんな貴重な体験ができた週末でした。

 

ロジェ叔父さんどうもありがとう!

また来年手伝いに来ます!

 

photo by Matsunaga Manabu
Text by chocolatmag